「超」ファイリングシステム FAQ (Frequently Asked Questions)
目次
A. Windows98で使用しているような使いかたの範囲であれば、問題なく使用で きます。Windows98で機能拡張された部分について、まだ、正式出荷されてま せんので不明です
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A. G4ファックスで使用されているMMR圧縮(TIFFのグループ4と呼ばれているも の)より3割くらい圧縮率が高いです。ただ、これはワープロ文章などの場合で、 写真の入った印刷原稿等ではMMR圧縮に比べて5倍くらい圧縮率がよくなります。 これは、当社の採用しているJBIG圧縮が、写真の入った印刷原稿になると俄然 圧縮率が上がるためではなく、MMR圧縮ではオリジナルデータよりも容量が2倍 くらいにデータが増えてしまうからです(これでは圧縮とはいえません)。つま りMMR圧縮が勝手に負けてくれているわけです。(余談ですが、最近、ファイル を画像の形式でプリントアウトしてファックスで送り、受信した側はそれをス キャナでスキャンして、元のファイルに戻すというソフトを見かけましたが、 電送にやたら時間がかかります。それは、現行のMR、MMRを採用しているファッ クスでは、元のデータ量よりもデータを増やして電送してしまっているからで す。)
実際どのくらいの容量かと言いますと、A2版の白黒新聞紙面を500dpiでスキャ ンして、650キロバイトから800キロバイトです。画素数にして8,032画素× 10,768画素です。新聞の場合は、文字がぎっしり詰まっていて、写真もあるの で容量はこの程度にしかなりませんが、A4版の通常のワープロ文書紙面などは 400dpiでスキャンして、30キロバイトから50キロバイト程度です。特許公報な どは、400dpiで大きくても100キロバイト程度です。300dpiなら、半分にはな りませんが、高々70キロバイトくらいです。
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Q. 「超」ファイリングシステムはネットワークで使用してもほとんど性能が落 ちないと言ってますが、そんなことは可能なのでしょうか?
A. にわかに信じられないかもしれませんが、事実です。「超」ファイリング システムは、データの圧縮率が高いのでネットワークの負荷が小さいというの が第一の理由です。また、すべての処理をパイプライン化していることも大き な理由です。つまり、1ページ分のすべてのデータがクライアントに届く前に 展開、表示の処理を始めてしまいます。マウスでドキュメントを選択したり、 ページ捲りのボタンを押したりしたとたんに表示が始まるのはこのためです。
因みに、サピエンス社内で使用しているLANもビジネスショウでデモに使用し たLANも何と10BaseTです。これでもあの通りサクサクと動作します。複数の人 が同時に「超」ファイリングシステムを使用していてもストレスを感じさせま せん。
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Q. NET&COM97(イベント)で、「超」ファイリングシステムのデモをみましたが、
デモ機のうちの1台がIBMの古いアプティバビジョンで、メモリが8メガバイト
で、CPUがインテルの486と説明をしていましたが、事実でしょうか。13,000画
素×9,000画素の巨大なCAD図面をスルスルと表示していましたが、どう考えて
も、メモリが足りなくなり仮想記憶に入ってしまうと思うのですが....。
A. その疑問も、もっともだと思います。13,000画素×9,000画素の場合圧縮し なければ、15メガバイト近くになります。
少し専門的になりますが、これはDIBという形式でデータを保有した場合で、 もし、スクロールの速度を上げようと思ってDDB形式でメインメモリに置くと 表示装置の色数によってさらに8倍、16倍、24倍のデータ量を占有することに なります。新日鉄製など一部の専用機を除いてほとんどのファイリングシステ ムがこのような大画像が扱えないのはこのためです。
従って、画像データをそのままパソコンのメインメモリに置こうとすると、ウィ ンドウズの仮想記憶(つまりハードディスクに)に入ってしまい、とんでもなく 遅くなってしまいます。ところが「超」ファイリングシステムの場合、メイン メモリに置くデータは、容量の少ない圧縮データと画面表示に必要な展開後の データのみですので、ほとんどメインメモリを占有しません。この「超」ファ イリングシステムを単独で動作させるのであれば、13000画素×9000画素のド キュメントの閲覧も、サクサクと動きます。ただし、画像に文字を付け加える などの編集をする場合には、メモリが足りなくなり、仮想記憶に頼ることにな ります。仮想記憶に入ると、本来10秒で済むべき処理が5分以上掛かることも ざらで、とても実用的な速度になりません。従って、上記のように大きな画像 を閲覧するだけではなくて編集もしたい場合には、32メガバイトくらいのメイ ンメモリが必要になります。勿論CPUは速い方がいいのですが...。
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Q.
「超」ファイリングシステムは専用ボードを使用するそうですが、どのよう
なものでしょうか。またインストールは簡単でしょうか?
A. 専用ボードは、データの暗号化復号化を行う暗号チップとデータの圧縮展 開を行うJBIGのチップ、それから拡大縮小を行うアンチエリアシングチップで 3段のパイプラインを構成するボードです。「超」ファイリングシステムの表 示が速いからといってグラフィックスボードではありません。このボードは DOS/Vマシン用のISAバスのものとPC98シリーズ用のCバスのものを用意してい ます。
このボードは割り込み、DMA、IOポートを一切使用しませんので、サウンドボー ドやSCSIボードなどたくさんのハードウェア資源を占有するボードがパソコン にセットされていても競合することはありません。このボードは2キロバイト のメモリ空間を占有し、パソコンのROM空間に配置されます。ちょっと専門的 になりますが、パソコンのROM空間を占有するEMM386とも競合しないように設 計されています。
インストールはとっても簡単です。ソフトウェアをインストールした後、 ハードウェアのインストールプログラムを起動するとグラフィカルにハードウェ アのインストールの方法が表示されますので、その指示に従うだけで正しくイ ンストールできます。
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A. 残念ながら、現バージョンはマッキントッシュに対応しておりません。マッ キントッシュは台数のシェアでは、10パーセント程度ですが、購買力のシェア で言うと20パーセントは超えると認識しており、決して無視できない市場であ ると考えておりますが、現状は当社の力不足でマッキントッシュには対応して おりません。
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A. ご質問のOCRとは文字認識のことですね。「超」ファイリングシステムには、 OCRのソフトは付属していません。
しかし、「超」ファイリングシステムのドキュメントの文章編集のメニューの 中には他のアプリケーションを簡単に起動し連動させる機能が盛り込まれてい ます。文章編集モードに入り、連動の指定をしたアプリケーションソフト(こ こでは、OCRソフト)を起動すると、そのソフトの起動の際、ドキュメントのイ メージデータをクリップボード経由で自動的にそのソフトに渡すことができま す。
この連動の指定も簡単で、連動したいアプリケーショ ンソフトのアイコンをドラッグアンドドロップするだけです。
注意ですが、OCRソフトにも癖があって、クリップボード経由ではイメージデー タを受け取れないものもあり、当方でお勧めなのは、リコーの読み取り物語で す。
ただ、社内では、既に数万ページ登録していますが、 いくつかの理由により、OCRソフトを利用してキーワードをつけたドキュ メントはほとんどありません。
1998年1月9日 補足
上の説明では、リコーの読み取り物語を推薦してますが、バージョン2では、
OCRソフトとの連動の仕方が変ります。クリップボード経由ではなくて、ファ
イル経由になります。つまり、ファイルにビットマップデータを保存して、そ
のファイル名を引数としてOCRソフトを呼び出す様になってます。これによっ
てEタイピスト等とも連動出来るようになりました。
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Q.
ドキュメントは複数のページをまとめて登録できますか?またページの並び
替え等もできますか?
A. できます。「超」ファイリングシステムの中では「ブック」と呼んでいま す。ブック内のページの順番の並び替えや、不要ページの削除、ブックの中の 一部をコピーして、それをまた別のブックとして登録したり、複数のブックに またがって、ページをコピーし、それをまた、一つのブックとして登録するこ ともできます。このようにコピーして新たなドキュメントを登録した場合でも、 画像のイメージは二重になりません。つまりハードディスクにはインデックス 情報(「超」ファイリングシステムの中では管理情報と呼んでいます)の追加分 が少し増えるだけです。この仕組みの詳細はここをク リックして下さい。
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Q. スキャナメニューは(御社の)オリジナルのように見えましたが、なぜTWAIN を使用しないのですか。将来、新しいスキャナが出たときの対応が不安です。
A. 確かに見た目には、サピエンスのオリジナルのように見えますが、あれも TWAINなのです。ですから、お客さまの心配はまずは杞憂ということになりま す。
TWAINの使用法には、2通りがありまして、お寿司やさんに喩えると、「お任せ」 と「お好み」みたいになっています。「お任せ」はメーカー提供のお馴染みの ウィンドウが開いて、そこでスキャナをコントロールする方法で、アプリケー ションソフトを作る側にとっては、何も苦労しない楽な方法です、もう一つの 「お好み」は、先ず、TWAINのドライバに対して、どんな機能がサポートされ ているか問い合わせをして、その機能のテーブルを元に自分(つまりサピエン ス側で)メニュー組み立てる方法です。このように「お好み」のメニューを用 意するのは、大変開発には苦労するのですが、「お任せ」のメニューではADF (オートドキュメントフィーダー)で連続取り込みができないからです。ファイ リングシステムでは連続取り込みは不可欠ですから。注意してほしいのは、ス キャナメーカーによっては、TWAINドライバに「お好み」のサポートが入って いないものがあることです。中には、「お好み」がどのような機能をサポート しているか問い合わせにいくと、エラーになってしまう豪快なドライバもあり ます。このようなもろもろのチェックの結果、小型のスキャナでお勧めのもの は、シャープ、エプソン、リコーそれにHPです。この4社は、TWAINの考え方を ちゃんと守ってます(HPは当たり前ですが)。ファイリングシステム用としスピー ドが早く値段も廉くお勧めなのは、シャープのスキャナです。エプソンも GT2000WINP等は、連続取り込みはできませんが結構速く値段も廉いのでとって もお勧めです。とにかくスピードをお望みのかたには、リコーをお勧めします。 A3用紙のスキャンをお望みの方もリコーをお勧めします。具体的には、サピエ ンスまで電話でお問い合わせください。
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Q.サピエンスは、サポート専用電話の回線が無いようですが、電話サポートは
行っていますか。
A. サピエンスは電話サポートが丁寧で有名なのですが...ご存知ないですね。 すみません。サピエンスは代表電話がそのままサポート電話になっています。 従って、問い合わせがたくさんあると、通常の業務の電話もつながらなくなっ てしまいます。逆に言うと、お客様からのお問い合わせが常につながるように しておきたいという考え方をしています。
余談になりますが、当社は、今年の3月にNTTのOCNを導入しました。その際、 あるメーカーのルータを購入しました。そのルー ターには、外部(つまり社外)から設定が変更できるという機能があり、その機 能が抑制できないというとんでもない仕様だったのです。そこで、一日中サポー ト窓口に電話を掛けたのですが常に話中でついに掛からず、やっと呼び出し音 になったと思ったら、何と、時間外のアナウンスであったというようなことが ありました。
このような例は、枚挙にいとまがなく、代表電話に電話するとサポート電 話に掛けろといわれ、サポート電話に電話すると、いつも話中という具合です。 サピエンスは、サポート電話という名の「サポートしない電話」ではいけない と考え、代表電話ですべてのサポートを受けています。
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A. 「超」ファイリングシステムは現在は、Web には、対応していません。し かしながら、最優先の課題として開発に取り組んでいます。サピエンスでは、 以下のような考え方で開発を進めています。
「超」ファイリングシステムは大変高速で使い勝手のよいシステム、例えば画 像が簡単に変更できたり、キーワードを簡単 に追加したりできます。また、データの蓄積されたフォルダをイクスプローラ で覗くこともでき、悪意があれば削除することもできます。つまり、「超」ファ イリングシステムは信頼のおけるワーキンググループでの使用を前提としてい ます。それに対して、WEB対応は、WWWブラウザで、ちょうどヤフーのように、 検索し、表示するものです。そのために当社では、専用の検索エンジンと、表 示用のアクティブXを開発しております。検索エンジンは、現在のところウィ ンドウズNT専用で、HTTPサーバー(IIS)とはISAPI仕様でインターフェースされ、 オーバーヘッドの大きいCGIではありません。表示については、現在アクティ ブXなので、ネットスケープのナビゲーターには対応していませんが、これに 対応するプラグインも用意する予定です。これらのアクティブXおよびプラグ インはソフトウェアのみでも動作するので、モバイル環境等でも使用できるよ うになる予定です。
見方をかえると、実は、このように考えられます。つまり、「超」ファイリン グシステムはこの検索エンジン配下のドキュメントをメインテナンスするツー ルという見方です。「超」ファイリングシステムを使えば、同時に例えば100 台のスキャナでどんどんドキュメントを登録し、サーバーをストップさせるこ となくインターネットでドキュメントを公開できるようになるわけです。勿論、 検索エンジンと表示用アクティブX、プラグインが完成したあとですが...。さ らにサピエンスは衛星を使用し、直接お客さまにデータをお届けすることも考 えています。
1998年1月9日 補足
現在、上記の検索エンジンは順調に動作しています。いくつかの、大手企業で
試用して頂いています。好評です。
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A. 出荷中の「超」ファイリングシステムの検索方法は、縦横3個ずつ並んだ、 枠の中に検索したいキーワードを入れる仕組みになっています。縦方向が「ま たは」つまり「OR」、横方向が「かつ」つまり「AND」です。また、「NOT」も つけられるようになっています。このような、テン プレートを用意したのには理由があります。勿論、普段コンピュータを使っ ている方には、自分で×や+あるいは&や#等を使って検索式を組み立てること はそれ程困難なことではありません。それでも、あえてテンプレートを用意し たのは、各枠の右にあるプルダウンと呼ばれる下向き矢印をつけたかったから です。これをクリックすると、過去に使用されたキーワードが、最近使用した 順に現れます。つまり、一度検索に使用したキーワードは、再度使用すること が多いので、このようにしているわでです。実際これを使用してみると大変使 いやすいことが分かると思います。
蛇足になりますが、検索の結果についてもう少し説明します。例えばサピエン スで運用中の「超」ファイリングシステムには、「加藤」というキーワードの ついたドキュメントが、いま確認してみたら、40個ありました(1997年5月30日 現在)。私は、加藤特許事務所の加藤先生によく電話連絡をとるのですが、私 は「加藤」というキーワードしか入力しません。するとこの条件にマッチした ドキュメントが40個現れます。この「超」ファイリングシステムはよく見る順 に表示する仕組みになっているので、当然、最初の方に加藤特許事務所の名刺 が現れます。つまり、「加藤」×「特許」などと検索条件をセットしなくても、 「加藤」だけで目的のドキュメントにたどりついてしまうのです。この辺が 「超」ファイリングシステムの醍醐味の一つです。
1998年1月9日 補足
バージョン2では、縦横3個ずつの枠ではなく、AND方向に10個となりました。
テンプレートよこスクロールします。しかもテンプレートにグラデーションを
つけて、スクロールしていることがわかりやすくなっています。また、検索結
果の表示の順番が、良く見る順の他に、登録順、更新順と選べる様になってい
ます。また、検索条件時間の要素が入れられるようになりました。例えば、
「1995年の1月17日から3ヶ月間」に登録した新聞記事と言う具合です。
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Q.
スキャナでスキャンするだけでなくTIFF等の画像ファイルを取り込んで登
録することはできますか?
A. 現在販売しているバージョンでは、2値のBMPとTIFFのサポートをしていま す。TIFFは非圧縮のほかMR、MMR(G3、G4)圧縮の画像ファイルをサポートして います。このTIFFも2値です。従来使用していたファイリングシステムからの 移行については、個別に対応しております。というのは、同じメーカーのもの でも細かいフォーマットが異なっていたりして、一概にお答えできないからで す。
1998年1月9日 補足
バージョン2では、JPEGもサポートされました。デジカメなどのデータも登録
出来るようになりました。
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A. 勿論あります。サピエンスは、グラフィックスソフトの会社ですからね。 新聞の切り抜きをファイルしたい場合には、もう切り抜く必要はありません (変な表現ですが)。スキャナの上に取り込みたい記事の掲載されている新聞紙 面を下に向けてスキャンします。すると、大抵の場合、少し斜めに取り込んで しまいます。水平をあわせ込む機能(一般的にはアジマス調整と言います)でワ ンタッチで修正し、次に、新聞の記事の形に切り込むクリッピング機能(この 機能はツールバーには用意されてませんので、[編集]プルダウンメニューの中 から探して下さい)を使用して不要の部分を切り捨てます。これらの処理は簡 単にできますが、一つ注意してほしいのは、「超」ファイリングシステムは圧 縮率が高いので、クリッピングにあまり神経質にならなくてもよいということ です。勿論、文字を入れたり、イメージの一部を切り出して移動したりもでき ます。筆と消しゴムもあります。
編集の機能について、特に強調したいことは、排他制御のことです。「超」ファ イリングシステムは複数のパソコンでデータが共有できますが、たまたま同じ ドキュメントを2人の人が同時に編集しようとすると、先に編集モードに入っ た人が優先され、遅れをとった人のパソコンのツールバー上の編集ボタンはディ セーブルされ、クリックできなくなります。先に編集モードに入った人が編集 を終了すると初めて、次の人が編集に入ることができます。勿論、先に編集し た結果に対して追加の編集をすることになります。このようなことは、100人 のグループで使用していても滅多に起こることではありませんが、万一このよ うなことが起こった場合でも、きちんと排他制御をしているので安心なわけで す。
1998年1月9日 補足
編集機能は大幅に強化されました。蛍光ペンや、ハンコ等も使えます。また、
一度書いた蛍光ペンを消すことも出来るようになりました。カラー画像で制限
のあった編集機能も制限がなくなりました。
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Q.マルチユーザーで使用できるとカタログには書いてありますが、同時に複数の人が同じ画像を編集してしまったらどうなりますか。
A.「超」ファイリングシステムは複数のパソコンでデータが共有できますが、 たまたま同じドキュメントを2人の人が同時に編集しようとすると、先に編集 モードに入った人が優先され、遅れをとった人のパソコンのツールバー上の編 集ボタンはディセーブルされ、クリックできなくなります。先に編集モードに 入った人が編集を終了すると初めて、次の人が編集に入ることができます。勿 論、先に編集した結果に対して追加の編集をすることになります。このような ことは、100人のグループで使用していても滅多に起こることではありません が、万一このようなことが起こった場合でも、きちんと排他制御をしているの で安心です。
この排他制御は、画像のみならず、ドキュメントにつけたキーワードやドキュ メントに貼り付けた音声なども同様に排他制御されます。もっとも音声は通常 編集しませんので、複数箇所で同時に音声登録がなされても、同じウェーブファ イル名で登録されてしまって、ファイルの上書きが起こってしまうことが無い ようになっています。
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Q.
カタログにブロック暗号を使用と書いてありましたが、これはどういう暗
号ですか?また、暗号の目的を教えてください。
A. 先ず、ファイリングシステムにおける暗号の必要性について説明します。 通常の会社の場合、企業の管理者とシステムの管理者は異なります。システム の管理者は、すべてのファイルにアクセスすることができます。ところが会社 には、言うまでもなく機密情報があります。簡単な例が、人事情報です。シス テムの管理者が人事情報を見ることができてはいけないわけです。そこで、 「超」ファイリングシステムは画像データそのものを暗号化するハードウェア による暗号化機能を持たせています。
通常、画像データのように大量のデータを暗号化する場合には、擬似乱数を発 生させ、その値によって、データそのものの01を反転させます(逐次暗号)が、 さらに、擬似乱数をもとに、あるブロック長でデータの順番も並び替える処理 を行っています。これをブロック暗号と言います。また、暗号化するデータは 生の画像データではなく、圧縮後のデータ(これは冗長度が少なくなっている) を暗号化するので、大変攻撃に強くなっています。
なお、画像を暗号化し、しかも鍵がなくなってしまった場合、例えば鍵を知っ ている人間がいなくなってしまった場合、サピエンスでも合鍵が提供できませ ん。そこで、「超」ファイリングシステムでは、安易に暗号化ができないよう に、暗号化するためにはパスワードが必要になっています。このパスワードは、 マニュアルの操作編の64ページの申込書によって、企業の管理者に直接、親展 扱いで送付します。
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Q.
どのくらいの数のドキュメントが登録できますか。つまり、登録できるド
キュメントの数に上限はありますか?
A. 登録できるドキュメント数には、制限がありません。スタンドアローンで 使用する場合には、ウィンドウズ95、ネットワークで使用する場合には、ウィ ンドウズNTの制限に依存します。強いていえば、ハードディスクの容量の制限 があります。ただ、「超」ファイリングシステムは、複数のドライブを1台の ドライブのように見立てて動作するようにできていますので、ハードディスク が一杯になったら、その時点でハードディスクを増設することができるように なっています。もちろん、検索は串刺しで行いますので検索もれはありません。
注意しておきたいのは、ウィンドウズ95に接続されているハードディスクにデー タを蓄積しながら「超」ファイリングシステムを利用している場合です。ウィ ンドウズ95は、そのファイルの数がある一定の数をこえると、ファイルシステ ムがいきなりすごく遅くなります。この対策は、こ ちらをご覧下さい。
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A. あります。TIFFとBMPをサポートしています。画像の倍率によって、画素を 表現するビット数が変わります。例えば、1倍の時には、1画素1ビット(白黒の 場合)で表現されますが、それ以外の時には、多値で表現されます。圧縮はサ ポートしていません。
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Q.
両面の原稿の読み込み機能はサポートされているのでしょうか?
A. ADF(オート・ドキュメント・フィーダー)といっしょに利用することにより、 両面原稿の取り込みが可能となります。例えばここに200ページ(枚数にして 100枚)の原稿があったとします。「超」ファイリングシステムは、二通りのス キャンの方法をサポートしています。一つは、表面(おもてめん)をすべてスキャ ンしてから、裏面をスキャンする方法です。もう一つは、20枚くらいの単位 (ADFの性能による)で表面をスキャンして、続いて、裏面をスキャンし、同様 にして次の20枚くらいの表と裏をスキャンするという作業を繰り返すという方 法です。通常は、後者のスキャニングの方法をお勧めしています。後者の方法 ですと、スキャンの途中で、原稿が詰まった(業界用語でジャムッたという)場 合でも、最悪、その時スキャンしている20枚を取り直せば済むからです。
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Q.「超」ファイリングシステムを使わせてもらっています。私が求めていたファ
イリングシステムにやっと出会ったと実感しています。ほとんどマニュアルを
読まずに使えているので、本当はマニュアルを読めば分かることなのかも知れ
ませんが、横着して質問させていただきます。先ほど、両面原稿を誤って表面
だけ読み込んで登録を完了してしまいました。このような場合は、もう一度は
じめからスキャンし直しでしょうか?
A. その必要はありません。「超」ファイリングシステムには、[ブック編集] という機能があり、ブック内に含まれる全ページのサムネール(小さな絵)一覧 を表示し、マウス操作によってページの順番を入れ替えたり、不要ページを削 除したりできます。この機能の中に、[ページ挿入]という機能があります。こ の機能を使用すると、一度登録してしまった表面だけのブックに後から裏面ス キャンして裏と表が一体となったブックを完成させることができます。 詳しい操作はこちらを参照ください。
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Q.
以前使っていたファイリングシステムは、全ページが正しくスキャンでき
たか確認するのがとっても大変でした。つまり、ページ捲りは遅いし、ページ
番号は下の方にあるのに、いつもそこまでスクロールバーでスクロールしなけ
ればならず、あまりに面倒なので、いつのまにか使わなくなり、気が付いたら、
埃をかぶっていました。「超」ファイリングシステムを導入するにあたって、
ここのところが一番気になるのですが。
A. お任せ下さい。「超」ファイリングシステムはページ捲りが速いだけでは なくて、例えばページの下の部分を見ている状態で、次々ページをめくると、 ちゃんと、ページの下の部分が表示されるので、ページの確認が簡単にできま す。
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Q.暗号を掛けて登録するモードに設定すると、登録の際、暗号設定用パスワー
ドを聞いてきます。このパスワードってなんですか?また、これはパッケージ
のどこにかいてあるのですか?
A. 暗号設定用パスワードは、「あなたは、鍵を掛けてドキュメントを登録し ようとしていますが、本当にその権利がありますか?」という確認のためにパ スワードをつけています。パスワードはパッケージには含まれていません。マ ニュアルの操作編の64ページに申込書がありますので、そちらを確認してくだ さい。なお、パスワードは無料で提供しています。なお、ドキュメントに鍵を 掛ける仕組みは、エンタープライズ版のみの機能です。パーソナル版の場合も、 正しい暗号解読キーを入力すれば、ドキュメントを見ることができます。
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Q.
分類しないというのが、「超」ファイリングシステムの発想ですが、全く
分類できないのでしょうか?
A. 「超」ファイリングシステムは、管理情報フォルダ複数個持つことができ、 例えば技術部用の管理情報フォルダとか人事部用のフォルダとか作ことができ ます。それを随時切り替えることによって。分類することができます。
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Q.データの二重化ができるとカタログに書いてありますが、速度の低下はあり
ませんか?
A. 通常の検索では速度低下はありません。画像登録も変更も気になることは ありません。ただし二重化先のディスクが著しく遅い場合には、変更の際に遅 くなったのは体感されます。
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Q.個人的なドキュメントは自分のパソコンのハードディスクに蓄積し、みんな
で共有するドキュメントは、(ウィンドウズ)NTに入れておこうと思っているの
ですが、できますでしょうか?
A. できます。パーソナル版を使用している場合、ウィンドウズNTの中に蓄積 したみんなで使用するデータをアクセスするときは、スキャナが使用できなく なりますが、自分のパソコンの中のデータにアクセスする場合には、スキャナ も使えて、じゃんじゃん登録作業ができます。
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Q.
ワードや、パワーポイントのデータをファイルしたいのですが、いちいち
印刷して、スキャナでスキャンするのでしょうか?
A. 現バージョンでは、ワードやエクセルのイメージデータをそのまま「超」 ファイリングシステムに取り込むことはできません。ただ、97年7月くらいに はベータ版ができると考えています。詳しくは mailto:webmaster@sp3.comまでお 問い合わせください。
1998年1月9日 補足
これは、「プリンタキャプチャ・ユーティリティ」と呼んでいます。バージョ
ン2には標準添付されます。これを使用するとまいとーくファックス等と組み
合わせることによって、ファックス受信したドキュメントをそのまま「超」ファ
イリングシステムに登録することができます。一瞬にして、オフィスの全員が
ファックスを見ることができます。
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Q.
ネットウェアのサーバーを使用していますが、大丈夫でしょうか?
A. 実は、サーバーとしてネットウェアも使用できます。ネットウェアの場合、 ドライブ名が固定になるというところがNTと違うところです。
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A. サーバーをUNIXにした場合の実績は無いといった方がいいと思います。お 客さまで、UNIX側にNTのエミュレータ(サンバとかいったと思います)を入れて、 「超」ファイリングシステムを26セットくらい使用した例がありますが、見学 にいったらとんでもなく遅かったので、NTサーバーを入れていただきました。 もう一つの解決方法としては、ウィンドウズ95側にNFSをインストールする方 法があるのですが、まだ、実験はしていません。
1998/6/10
ぜひ SAMBA を使ってみてください。上記文面は不正確でした。
SAMBA Web Pages
Japanized SAMBA Web Pages
また、NT 以外のサーバシステムに興味がある方に、以下の URL
をお勧めしま す。
ネットワーク応用通信研究所 によ る ファイルサーバ PC-UNIX(LINUX) Samba運用
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Q.複数のパソコンから、同じファイル名で登録した場合はどうなるのでしょう
か?
A. お問い合わせは、内容に根本的な誤解があるのですが、「超」ファイリン グシステムは、通常の使用では、お客様にファイル名を意識させません。すな わち「超」ファイリングシステムがすべてのファイル名を競合の発生しないよ うに自動的に生成しています。
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Q.使用しているうちに気が付いたのですが、「超」ファイリングシステムには
ハイパーリンクの機能があって、音声も貼り付けられることが分かったのです
が、複数のパソコンから同時に音声を貼り付けても問題は起こらないのでしょ
うか?
A.「超」ファイリングシステムは、画像に貼り付けた音声データもファイル名 が競合しないように自動生成しますので、ご安心ください。ハイパーリンクの 件はマニュアルの操作編の37ページあたりから書いてあります。ここもあわせ てお読みください。
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Q. 以前、電話で問い合わせしたときに、ちょっと(値段が)高いなといった者 ですが、実際使用してみて、使い勝手と言い、スピードと言い、マウスカーソ ルの位置を中心に拡大縮小するなど細心の注意が払われている点と言い、感激 しました。前言を撤回します。しかし、遅くてもよいから、ハードウェアを使 用しないバージョンがほしいと思っています。計画はあるのでしょうか?
A. 計画中です。検索とかのスピードは同じですが、表示のスピードは10から 20分の1になります。もう少し頑張ってみますので、しばらくお待ち下さい。
1998年1月9日 補足
バージョン2からは、ノート対応版として、ソフトだけで動作するバージョン
が用意されました。スピードも1/3くらいまであがりました。ただ、ソフトだ
けで動作する版は、メモリをたくさん実装してある必要があります。A4、
400DPIのドキュメントを扱う場合には、32メガバイトは欲しいですね。ハード
ウェアを使用する方は、画面に表示するところだけ展開して、メインメモリに
は圧縮データが存在しますが、ソフト版は、全体をメインメモリに展開するの
でこういうことになってます。
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Q.ノートパソコンで「超」ファイリングシステムは使用できますか。
A. 現在、PCMCIAカード版の「超」ファイリングシステムが用意できていませ んで、ノートパソコンでは動作しません。
1998年1月9日 補足
バージョン2では、ノート対応版があります。値段は98,000円です。
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[「超」ファイリングシステムのトップページ] [サピエンスのトップページ]
10 Jun 98
株式会社 サピエンス
webmaster@sp3.com