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「さて、このメインメニューの登録のボタンをクリックすると、ドキュメントの登録です。」

 とドキュメントの登録の説明を切り出しまが、この後、スキャナ初期化にしばらく、時間が掛かるので、間をもたせる必要があります。実際は、例えばシャープのJX―250ですと5秒しか掛からないのですが、デモの最中は、この5秒が、気が遠〜くなるほど長く感じられるわけです。暫しの静寂、

あ、あの、その、応答が遅いように思えますが、あの、これ、うちのソフトが遅いからでは、なくて、メカの初期化には、やっぱこのくらい掛かってしまうんですね。」

などと言いながら時間をもたします。

「ドキュメントの登録は、基本的にスキャナを使用しますが、勿論ファイルからの登録もあります。」

このくらい話すと、もうスキャナの初期化が終わって登録のメニューに切り替わっているので、

「はい、ご覧下さい、これが登録のメニューです。サピエンスはスキャナからの登録のために、2つのユーザーインターフェースを用意しています。いいですか、この上にあるのが、サピエンスがオリジナルに用意したメニューで『標準スキャナ入力』と呼んでいるものです。そして下にあるのが『スキャナ・メーカ提供のメニュー』です。ほら、あの、ペイントソフトなんかで、スキャナ入力する場合に出てくるメニューと同じ、お馴染みのメニューです。普通TWAINのメニューなんて呼ばれてますよね。勘違いされるといけないので、説明しますが、実は、どちらも、TWAINなんです。TWAINには、簡単にいうと『お好み』と『お任せ』というお寿司屋さんみたいなインターフェースがあって、この上の『標準スキャナ入力』は、この『お好み』のインターフェースを使用して、TWAINのドライバに対して、どんな機能がサポートされているか問い合わせをして、その結果をもとにファイリングシステムに適したメニューを構成しているわけです。で、今日はシャープのスキャナを持ってきましたが、スキャナを替えると、例えばエプソンにすると、サポートされる機能が少し違うので、少しメニューの構成がかわります。下の方の『スキャナ・メーカ提供のメニュー』は、もう一つの『お任せ』のインターフェースを使用しています。スキャナのメニューは、この『お任せ』だけのサポートだと随分と楽なのですが、この『お任せ』は、スキャナのすべの機能をサポートしているので、ファイリングシステム用としてはずいぶんと複雑過ぎるところがあります。そんな訳で『標準スキャナ入力』を用意した訳です。で、実は、他にももっと大きな知られざる理由があるんです。」

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