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 「確かにね、キャッシングと言うのは、私たちの知らないところで自動的に行われてしまいますからね。そこで、今度は、恐らく今日一度もアクセスされていない、」

 といって、一覧の右のスクロールバーをドラッグして一覧の下の方を表示させ

「えーっと、この特許情報を見てみましょう。」

私は、NTサーバーに近づいて、ハードディスクのアクセスランプを指差しながら、

「いいですか、私がこれからハイハイハイと言いながら、ページ捲りのボタンをクックします。お客さんは、このハードディスクのアクセスランプを見ていてください。このLEDです。このLED、指向性があるので、横の方のかたには、よく見えないので、じゃ、お客様が」

 と、あなたに向かって、

「代表になっていただいて、で私のハイハイハイに同期して、ランプがチカチカすることを確認してください。ハイハイハイハイハイ、どうですか、クリックに同期してチカチカしましたよね」

 と私は聞きます。あなたは、ハイ、ハイと2回声を出しながら、首を小さく上下に振ります。私は、全体を見回して、

「いかかですか、これで、このお客さんとこのLEDは、デキテタたということが証明されました。」

 といってのけますと、会場はドット笑い渦。

「で、何で、こんなことしたんでしたっけ? え〜っと、そうそう、つまり、データはキャッシングされてないわけです。サーバーから、10ベースTを経由して、表示しているのに、このスピードでページめくりができるのです。なぜ速いか?」

会場全体を見回します。そして、おもむろに、ゆっくりと、、

「それはデータ量が少ないからです。圧縮率が高くてデータ量が少ないからネットワークの負荷にならないのです。他にも理由がありますが、ちょっとあとにして、ここまでをまとめます。」

「超」ファイリングシステムのパネルを人差し指で差しながら、

「『超』ファイリングシステムの第一番目の特長は、速くて、画質がきれいで、目の前のパソコンで読めるから、もうプリントアウトしなくてもよいファリングシステムということができます。勿論、一冊の本全体の印刷もできれば、ページ単位の印刷もできますし、ページの中の一部を印刷するこもできます。まいと〜くファックスなどが組み込まれていれば、ファックスすることもできます。しかし、必要が無い限り、もうプリントアウトしなくてもよいのです。現にサピエンスでは、スカパや衛星インターネット関係の技術的な仕事をしている関係上、さっきの郵政省の74号答申書をしばしば参照する必要があります。また、放送法もよく読む必要があります。しかし、我が社では、紙に印刷せずに読んですませているのです。我が社のすべてのパソコンの画面で前でそれが可能なのです。」

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