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沿革 |
●サピエンスは、創業前リアルタイム・マルチユーザー・マルチプロセッサシステムの開発を行っていましたが、その技術全体を富士通株式会社半導体事業部に納品することになり、急遽1984年9月に設立されました。この一連の開発のなかで、複数のプロセッサからアクセスされるデータの排他制御等を効率よく行う技術開発等も既に行っており、この経験も、多数のユーザーから同時に安心してアクセスできる業務用ファイリングシステムである「超」ファイリングシステムの開発に生きています。
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●その後、コンピュータグラフィックス関連の事業に業態を転換し、フルカラーフレームバッファ(製品名:スーパーフレーム)、アーティスト用、業務用のペ
イントシステム(製品名:スーパータブロー、スーパータブロー・プレミアム)など幅広くコンピュータグラフィック関連製品を開発、販売して参りました。ほんの一例ですが、警視庁のモンタージュシステムや幕張マリンスタジアムの周りのインターロッキングのプリンターコントロールに使用されたシステムなども当社の開発品です。
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●同時に、1989年には、ウィンドウズ・アクセラレータ(製品名:スーパーラティス)の開発、販売も行ってきました。当時はまだウィンドウズ2.1の時代で、と言うか、ウィンドウズが見向きもされなかった時代で、ウィンドウズ・アクセラレータという概念そのものがアメリカにも日本にも存在しませんでした。当時は(今では当たり前の)ウィンドウズのドライバ開発キットというものが存在せず、マイクロソフトKKに日参しウィンドウズ・アクセラレータの必要性を説明し、やっとのことでNDA(秘密保持契約)を結び、開発に必要な情報を見繕っていただき、開発に成功しました。その時、尽力してくれたのが、当時、マイクロソフト・ユナイテッドキングダムから日本に来たばかりの佐藤氏で、有名なバーゲンアメリカというホームページで、通販事業をおこなっている、あの佐藤氏と同一人物ではないかと思っています。彼の(ウィンドウ
ズアクセラレータへの)理解とマイクロソフト本社への労を惜しまない交渉が、この製品を生み、現在のサピエンスを育てたといえます。
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●1994年頃から、従来からのコンピュータグラフィックスの技術を生かし、新聞紙面のような巨大で高精細な紙面イメージを、コンピュータ画面上で読めるようにする技術(これはスピードと画質の両方がそろって初めて実用になる技術ですが)と、これをデジタル衛星を使用して、パソコンに電送する技術の研究開発を推し進めています。また、サピエンスは、JSAT(株)(日本で2社ある民間衛星保有会社の内の一社)と合弁でスカイパーフェクTV!のインフラ上でパソコンに向けてデータを放送するサービスを行うために、株式会社スペースインク企画を設立しました。なお、スカイパーフェクTV!のホームページと連動してスカイパーフェクTV!デジタル110チャンネルの番組表も提供しています。是非スカイパーフェクTV!のホームページにもお立ち寄り下さい。
そして、この研究開発と並行して、上記の技術の一部を利用し、さらに新しいアイデアをふんだん取り入れたソフトウェアの開発もおこなってきました。1997年1月にようやく完成し、パッケージ製品として販売を開始したのが、多くの人に感動を与えている
「超」ファイリングシステムです。
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●1997年暮れ、この「超」ファイリングシステムは、財団法人ソフトウェア情報センター(SOFTIC)が毎年主催するソフトウェア・プロダクツ・オブ・ザ・イヤー(平岩外四賞)のビジネス・アプリケーション分野で一位を受賞しました。
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●1998年5月15日からは、当社の関連会社スペースインク企画が、衛星データ放送インフラ「スカイパーフェクPC!」で、1Mbpsで新聞紙面(「日刊ゲンダイ」と「夕刊フジ」)の放送を開始しました。スペースインク企画の新聞配信システムの開発はサピエンスが全面的に行いました。
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●その後、2000年8月より、スカイパーフェクPC!のサービスは、NTTサテライトコミュニケーションのIPマルチキャスト配信サービス「メガウェーブセレクト」に受け継がれ、現在に至っています。このメガウェーブセレクトのファイル配信のシステムは、サピエンスが開発し、現在品川のアップリンクセンターで元気よく稼働しています。
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