マウスの右ボタンをクリックすると、下のようなメニューがその場に現れます(下の図のグレーの四角形がそれです。60インチモニターなどはここでは関係ありません、念のため。)。これをポップアップメニューといいます。ポップアップメニューの一番上をクリックすると、虫眼鏡が現れて、ドキュメントの一部が大きく表示されます。ただ、この虫眼鏡はものすごく苦労して作り込んだのですが、ドキュメント全体の倍率変更が大変高速なため、結局あまり使用する機会がありません。しかし、デモの時の受け狙いには十分使用できるのでそのまま残してあります。

倍率は、「1/1」、「1/2」、「1/3」、「1/4」、「1/6」、「1/8」、「1/12」、「1/16」の8通りです。「1/1」はデータ上の1ドットが画面上の1ドットに対応する倍率です。例えば、400dpiでスキャンした新聞の場合、この「1/1」で表示すると、たった一段で画面がいっぱいになるくらい大きく表示されます。したがって、これ以外の倍率はすべて縮小となります。「1/1」より大きく表示したい場合には、虫眼鏡を使います。

上の図では、「1/2」にチェックマークがついていますが、これが、現在の倍率です。残念ながら、マウスカーソルが図上にはありませんが、実際には、カーソルは一つ前の倍率を指しています。正確にいうと、一つ前の倍率がカーソルの下に来るようにこのポップアップメニューが現れます。例えば、400dpiでスキャンした新聞の場合「1/4」くらいの倍率が読みやすいのですが、時々記事全体を見渡したくなります。この場合、「1/8」くらいが適当です。したがって、この二つの倍率の間を行ったり来たりすることが多いわけです。右クリックすると、このポップアップメニューが現れ、そのまま、マウスを移動せずに左クリックをすると、一つ前の倍率になりますので、この操作で、二つの倍率の間を往ったり来たりできる訳です。

この他、倍率の変更でよくある操作は、例えば「1/4」で新聞を読んでいたところ、もう少し大きく「1/3」で読みたくなることがあります。あるいはその逆です。「超」ファイリングシステムでは、倍率を変更するとき、カーソルの位置(すなわち、これが着目点ですが)を中心にして倍率を変更します。よくあるこの手のシステムでは、倍率を変更すると着目点が画面の中央にいってしまい、どこまで読んだかを探すのに一苦労します。サピエンスはこのような細心の注意を払って「超」ファイリングシステムを開発しています。

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