リアルタイムレイヤー処理のメリット |
メリットの説明をする前に、データ放送の仕組みに就いて簡単に説明します。一つの番組の放送は、最低3回は同じコンテンツが送出されます。これを、連続送出、略して「連送」と呼んでおり、再放送と区別しています。放送の場合、通信と違って、受信機側から「データを取り損ねたから、もう一度送ってくれ〜」とか「今、忙しいから待ってくれ〜」というお願いができません。そこで、電波障害に備えて、くり返し同じコンテンツを送出する仕組みになっています。ここまでが予備知識です。
さて、本題のメリットの話にはいります。
受信処理のさい、リアルタイムレイヤー処理を実現しないと、例えば、数多くの小さなファイルを受信する場合、送出そのものは、終了しているのに、ファイルを生成し、ディスクにセーブするのに、暫く時間が掛かります。このことは、通常はあまり影響はないのですが、電波障害でデータの一部が欠落ししまった場合、直後の連送で本来しなけらばならないリカバリ処理、つまりデータの修復処理ができなくなってしまうのです。
また、2つの連続した番組を受信予約した場合、最初の番組の尾を引いた処理のために、2つめの番組の受信が連続して出来ずに、次の連送まで待たされてしまうことがあるわけです。
「それいけ! 空援隊」はこれらの問題点を全て解決し、その副次的な効果で、メインメモリの使用量が大変少なくなっています。メインメモリは通常16メガバイトでOKですし、色々なアプリケーションの同時起動も考えて32メガバイトもあれば十分、という設計になってます。 |
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