雪中に佇む上高地
2012年2月4日(土)〜6日(月)
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 ほっと少しばかりの休みのとれそうな週末。 今頃は一年中で一番寒い頃なのですが、雪の穂高連峰を眺めたくなって、上高地へ行くことに決めました。 天気予報を横目にしながら、二泊三日のテント泊の装備を準備します。

第1日目:
中ノ湯(1200)→大正池(1300)→上高地(1400)
 今日は上高地まで2時間少しの歩き。 スノーシューの人も多く、ツボ足でも沈むことなく、トレースをたどることができました。 けれども、歩いているうちに、雪が舞い始め、風が出てくるに至って、 早々にバスターミナルの陰にテントを張って潜り込みました。 明日は晴れるのかな・・・?
 2月5日(日) 第2日目:
上高地(0920)→明神(1030)→明神池(1045)→上高地(1200)
 明るくなって、テントから顔を出すと、外は晴れ。 あわてて撮影装備を持ち出して、河童橋へと急ぎました。 正面の岳沢の上部、雪を冠った穂高の峰々の、茜色がゆっくりと降りてくる様に見入っていました。 山はいいな・・・!
 朝食後、気持ちよい空の下を明神までスノーハイキングに出かけました。 明神まではしっかりしたトレースもありました。 明神で梓川の右岸へ渡り、奥社へ。 右岸の木道は歩く人もなく雪の中、自動車道をたどって河童橋へと帰り着きました。 午後は薄雲が出てきたこともあって、ゆったりとテントの中で寝っころがっていました。 明朝はもうだめだろうな・・・?
 2月6日(月) 第3日目:
上高地(0800)→大正池(0850)→中ノ湯(0940)
 朝、テントの外は青空がのぞいていました。 今朝も河童橋を中心に写真撮影。 層雲が出て、天気は下り坂なので、雪に巻き込まれる前にと、急いでテントを撤収し、中ノ湯へ向かいます。 途中、大正池で返り見る穂高は、すでに頭を雲に隠していました。
 中ノ湯バス停で身仕舞いをしていると、雪が舞い始めました。 バスまで随分時間もあったので、タクシーで松本へ。 途中、雪は雨に変わり、高尾駅からも傘をさして帰る始末でした。
 
 冬に上高地に出かけたのは1994年と二十年近くも前のこと。 吹雪に閉じ込められた様な山行でしたが、今回はまずまずの天候で、 朝の陽の出の、雪の穂高を眺めることができました。 初日の雪と風には閉口しましたが、夜中には風もおさまり、穏やかな空模様でした。
 今回の上高地は、30-50cmの雪、明神でも50-70cm位と、少ないほうではなかったかな?と思います。 中ノ湯からスノーシューで日帰りハイクに来ている人たちが多く、トレースもしっかりあったので、ずいぶんと楽しむことができました。 けれど、朝陽の雪の穂高を見るためには、やっぱり泊まるしかないですよね。

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制作:加藤 輝男 2012年2月12日
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