1993年GW−北ア南部:雪の山巡り 1993年5月3日(月)〜6日(木) |
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今度のGWは、北アルプス南部の、焼岳と笠ヶ岳をセットで攻めることにしました。 上高地側から焼岳を越え、蒲田川沿いから笠へ登る予定です。 笠新道の雪道ルートの情報が入手できず、少し不安です、大丈夫かな? | |||
第1日目 上高地にて:あさ早く、人が少ない内の上高地は気持ちが好いものです。 GW前後はまだ新緑も芽吹いていなくて、見えるのは残雪からのぞく山肌ばかりです。 それでも、前穂から奥穂の吊尾根、鋸のような西穂への稜線、振り返ると釣鐘に似た焼岳の勇姿を望むことが出来ます。 |
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第1日目 上高地(0900)→新中尾峠(1300) |
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田代橋で西穂への道を分けて、人の少ない静かな中尾峠への道へと入ります。 樹林の中を抜けると、ガレ沿いの急登にかかります。要所々々には梯子も付いていますが、何か頼りなさ気です。 左下手にガレの底を覗きながら、怖々と雪の斜面を通り抜けるとやっとで新中尾峠に着きました。 ここは通り抜ける風が強いので、中尾峠の小屋の脇にテントを張りました。 | |||
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第2日目 新中尾峠(0630)→中尾温泉(0820)======新穂高温泉(0840)→笠新道入口(1000-30)→ワサビ平(1110) →小池新道入口(1230)→鏡平の下1900m付近・テント泊(1430) |
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雲海の向うからの御迎光、いつもホッとする時間です。焼岳と西穂高にはさまれた中尾峠。 振り返れば、笠ガ岳の雪の稜線が茜色から白く輝くのが見えます。 絶景を心行くまで楽しんだ後は、足下の中尾温泉へと下ります。 | |||
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中尾温泉から新穂高温泉までバスで一息でした。 新穂高温泉からは林道に入り、笠新道の分岐に着いたのですが、トレースがまったく無く、単独行では歯が立ちません。 仕方なく、弓折岳へと向かいましたが、朝早くから行動していたこともあってか、弓折岳への急斜面に疲れ果て、 鏡平の手前でテントを張ることに決めました。 カール状の雪の傾斜面にたった一人テントにいると、何か「神々の懐」って気分でした。 | |||
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第3日目 テント場から鏡平往復 テント場(0730)→小池新道入口(0805)→ワサビ平(0820)→笠新道入口(0850)→新穂高温泉(0950)====== →ロープウェー山頂駅(1245)→西穂山荘(1400) |
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明け方、天気は上々なので、鏡平まで登って、槍穂の稜線を眺めていました。いつか、あの稜線に立ってみたいものです。 | |||
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テンバから秩父沢へと引き返して、新穂高温泉へ。 今回は笠をあきらめたので、東京へ戻ろうと考えたのですが、安房峠が雪のためバスが出ないと聞かされ、 またまた予定を変更して、西穂を越えることにしました。 今回、こんなんばっかし・・・・。これはまずい・・^_^;; ロープウェーを使って高度を稼ぎ、西穂山荘まで。笠の稜線の後ろに沈む夕陽が綺麗でした。 | |||
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第4日目 西穂山荘(0440)→独標(0615-40)→西穂山荘(0735)→登山口(0900)→上高地(0920) |
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翌朝、晴天の五月晴れの中、西穂独標まで出かけました。広大な斜面を登り詰めると、奥穂−前穂の吊尾根が迎えてくれました。 最後の岩を登ると独標に到着です。正面に西穂高岳と穂高連峰、西に笠ガ岳への稜線、 そして南には一昨日越えた焼岳と、その向うに乗鞍岳・・・・。 今回の山行は準備不足でサッパリでしたが、この光景だけで十分満足できた気がします。 | |||
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西穂山荘へ戻って、上高地への道へ。樹林帯の中の道なので、結構雪に埋まって大変でした。 上高地はまだ朝も早いのでターミナルも静かでした。整理券をもらって、バスの時間までノンビリと梓川の川岸を散策しました。 いろいろあった今回の山旅も、これで終わりです・・・・。 |
制作:加藤 輝男 2000年12月15日
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