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●ラスターイメージデータについて説明します。

◎ラスターイメージデータとは、ビットマップデータなどともほぼ同義語で、ベクターイメージデータと対比される言葉です。簡単に言えば、ラスターイメージデータは、スキャナでスキャンしたようなデータで、イメージの端から1ドット1ドット点が黒だの白だの並べてあるイメージデータのことです。ベクターイメージデータとは、たとえば「フォントはMS明朝で、大きさは40ポイントで、座標はどこそこで、角度はいくつで」という様な情報のくみあわせで、イメージが構成されているイメージデータのことです。

◎ベクターデータは、文字などのベクター化に向いたデータだけで構成されているイメージの場合、データ量が少なくなるというメリットがありますが、一方でそのイメージデータを地球の裏側にもっていって表示しようとすると、対応するフォントがなかったり、文字化けしたりする問題が生じます。それではと、フォントもイメージファイルにくっつけてしまうと、今度はデータが大きくなりすぎてしまうという問題があったりします。勿論欠点ばかりではありません。イメージをベクター表現で持つということは、拡大に対して画像があれないという利点があります。グラフィックアーツの分野ではベクターデータで編集するのが当たり前になっています。

◎それに対して、ラスターイメージデータの場合、データの圧縮や編集では苦労しますが、フォントデータそのものを使用していないので地球の裏側でも、全く同じイメージを表示することができます。

 

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