Sapience Home

【導入事例】

東京エレクトロンEE 株式会社
第一技術部 技術管理課  様
ご使用中のパッケージ
ネットアーカイブ対応「超」ファイリングシステム9000 エンタープライズ版 4セット
ネットアーカイブ対応サピエンス・ドキュメントサーバー 100クライアント
「超」ファイル・パブリッシャー 1セット
自動データ入力モジュール 1セット
「紙を配布していた手間を考えると、登録が進めば進むほど(紙での配布がなくなって)楽になるので、すこしでも早く登録をしたいと考えています。」
インタビュー方式でご紹介します。


 仕事柄、テレビ局に行くこともたまにあるが、赤坂のTBSの新社屋の中に、確かに「東京エレクトロン」という会社があった。テレビ局の中だから、制作会社か何かだろうと思っていたが、それにしては会社名がハイテクハイテクしているなぁという記憶がある。今度、その東京エレクトロンという会社が取材先だときいて、調べてみたら、やはりTBSが生みの親だそうである。しかしその経歴がおもしろい。当初は、映像機器の商社から始まって、半導体検査装置や製造装置の商社を経て、いまでは、メーカになってしまった。それも、押しも押されもせぬ半導体製造装置の大手で、高収益メーカーになってしまったのであるから、経営陣に先見の明があったと言わざるを得ない。
 今回の取材先である東京エレクトロンEEは、東京エレクトロンの100パーセント子会社で、東京エレクトロン東北というやはり東京エレクトロンの子会社が製造納品した半導体工場の装置を面倒をみている会社である。従って、管理している書類が、膨大にあるという。本日は、サピエンスの「超」ファイリングシステムと、サピエンス・ドキュメントサーバー導入の推進役となった横山氏にインタビューをさせていただいた。




−−−あのう。遅れてしまって、申し訳ありません。つい先入観で、赤坂に行けばいいと思いこんでしまっていて、、、

横山様)あの(電話もらった)時間にまだ高円寺にいたのではとてもまにあいませんね。

−−−すみません。貴重なお時間ですので、早速インタビューに入らせて頂きます。ここそこのディスプレイ上で、画像が表示されていますが、これらが、「超」ファイリングシステムですね。

横山様)はい、これとそこの端末が、「超」ファイリングシステムで、あとは、(サピエンス)ドキュメントサーバーの画面です。もっとも、あれは、別の会社の(製品の)図面管理システムの画面です。

−−−大体、どのくらいの端末から、ドキュメントサーバーにアクセスしているのですか?

横山様)100台の端末からアクセスできるようにしています。ただ、同時に接続している数は、昼間は10台くらいですね。

−−−(少し低い声で)ということは、あまり有効につかわれていないということですか?

横山様)いや、いや、逆です。たった100台しかアクセスできる端末がないのに、常時10台接続というのは、どちらかと言えば高い使用率だと考えています。1台の端末にとってみれば、ドキュメントサーバーに接続しているのは、ほんの一瞬ですから、その一瞬を束ねて、常時10台になるというのは、当初予想していなかったことです。

−−−ということは、予想外に活用され、効果が現れているということですね?

横山様)そうですね。社員の作業効率が随分上がっています。もっとも、一度「超」ファイリングシステムに登録したドキュメントは、もう紙での配布はしないことにしましたので、厭でも、ドキュメントサーバに頼らざるをえないんですが。ま、ドキュメントサーバの表示画質や速度は十分なので、スキャンのときの画質がちゃんとしていれば、実際、紙での配布は本当に必要ありません。いまや、システムが止まったりすると、大変なことになるくらい重要な存在になっています。

−−−いま、どの位のページ数を管理されていますか?

横山様)運用開始して1年半くらい立ちますが、10万冊で、140万ページくらいだったと思います。最近では、調子にのってきて1週間に3万ページくらいのペースで増えています。いままで、紙を配布していた手間を考えると、登録が進めば進むほど(紙での配布がなくなって)楽になるので、すこしでも早く登録をしたいと考えています。

−−−1週間に3万ぺージというのはすごいですね。全部スキャナで登録ですか?

横山様)いえ、スキャナのからのものと、今までため込んでおいたファイルからの取り込みの合計です。ファイルは、サピエンスさんの自動データ入力モジュールを使って自動で登録しています。このソフトは、機能的にも、速度的にも随分改良して貰いました。この自動データ入力モジュールはうち独自の仕様ですが、開発費という形でのお支払いではなく、1ページいくらという料金設定になっているものですから、サピエンスさんの方でも、要望にも速やかに対応してくれます。登録の速度アップなんか、サピエンスさんでも真剣ですよ。速度が上がれば、(サピエンスの)収入も上がるわけですから。。。当初、変な料金体系だなぁとおもっていましたが、いまでは、なかなかいい料金体系だとおもっています。

−−−なるほど、サピエンスも考えましたねぇ。で、全体ではどの位のページ数になるのですか?

横山様)実をいうと、まだ全体がわかっていません。それだけ膨大なドキュメントがあるんです。それに、運用しだしたら、予想以上に効率が上がったので、これも入れよう、あれも入れようと欲がでてきてしまったためです。

−−−それで、ビクターのCD−Rチェンジャーを追加したんですね。

横山様)いや、追加ではないんです。我が社は、とにかく膨大な量の書類があります。 また、今後も書類が増えます。 ですから何らかの大容量のストレージディバイスが必要と考えていました。 なぜCD−Rチェンジャでなくてはならなかったかと申しますと、
 一つ目の理由として、最初は大規模なRAIDディスクを購入したかったのですが、何しろ古い書類の量が多すぎてどの位の容量が必要なのかつかめなかった。
 二つ目として、ファイリングシステムの導入に際し、予算の上限が決められていて、大規模なRAIDシステムまで購入するを認めてもらえなかった。
 最後に、使用頻度が低い書類は、サムネイルである程度確認が出来れば原寸画像を常にハードディスクに保管して瞬時に表示する必要は無かった。
といった理由により、大規模RAIDより安価なCDチェンジャーの導入となったのです。 ただ、最低200枚のCD−Rが格納できるCDチェンジャーで、さらにその先の拡張性が保証され、信頼性のあるものというのが必須条件だったんです。そんなわけで、ドキュメント管理システム導入検討と同時に、CDチェンジャーの調査に入って、先に、ビクターのCDチェンジャーの導入を決定していたんです。これが、評価点が一番高かったからです。

−−−なるほど。

横山様)はい。で、後からこのCDチェンジャーがちゃんとコントロールできるシステムを探したというのが本当のところだったのです。実を言えば、各社のシステムの検討を個別に始めるまえに、これ(CDチェンジャーの要求仕様)に限らず、すでに全体の大まかな仕様は固まっていました。というのは、長年ドキュメント管理に取り組んで来ましたし、ドキュメント管理のシステムの選定は当社の命運を決めるという認識で取り組んでいたからです。その必須条件とは、

◎Web対応であること。
◎膨大な量のドキュメントの管理の必要があるので、大容量で信頼性が高く拡張性のあるCDチェンジャーを選定し、それに対応するシステムであること。
◎CDチェンジャーなので、ページ閲覧の速度が遅いのは仕方ないとして、ページ毎のサムネール表示が高速にできること。

でした。この条件をもとにシステムを探し始めたのです。それが、1998年の春でした。上層部からは、1999年中に稼働させるというの要求があったものですから、それこそ真剣でした。そこに置いてある巨大なコピーマシンがありますよね。

−−−あっ、これですね。スキャナ部とプリンタ部が別々になっているのですね。

横山様)えぇ、それです。で、まず、あのコピーマシンの会社にシステム提案をしてもらったんです。その会社は、うちにとって、実績があり大変評価が高いからなんです。というのは、そのコピーマシンは省力化にものすごく役にたったんです。大きな図面をコピーをとるのに、以前は手動のコピーでしたから、一枚一枚大変で、コピーのためにみんな土日まで出勤していたんです。それがあのコピーマシンを導入してから、土日の出勤なんて殆どいらなくなりました。なんと言っても、折り畳みまで全自動で、しかも光ファイルのシステムから直接出力できるように改造もしたのですよ。これは、大成功だったんです。そこでこの会社にシステム提案をお願いしたんです。ところが、その会社が提案してきてくれたファイリングシステムが、デモをみたら速度的にも問題があったし、必須条件だったCDチェンジャーに対応していなかったので、CDチェンジャーの対応追加費用を聞いたら、4、5000万円だったんです。おまけに納期は6ヶ月、これじゃ1999年中に稼働には間に合いません。もう一つ、金属系のシステム会社にも提案して貰いました。これは汎用データベースの上に構築したタイプでした。ところが、こちらは、サムネールがなかったんです。しかも実物を見ると、速度的にも問題がありました。取り敢えず、サムネールの機能を追加する見積をもらったら、こちらは、6000万円だったんです。さらに、ちょっと疑問もあったんです。というのは、うちが管理しなければならない書類の物理的なファイリングが歴史的にも、部署によっても統一されていないんです。こういう書類をオラクル等のデータベースで管理したのでは、DBが沢山できてしまって、検索も煩雑になるし、半導体業界のようにすごいスピードで技術革新がある業界の書類を現時点で決めたやり方で永久に対応できるのかという心配もあったんです。いつかかまた破綻するのではないかと...。そんなわけで、さらに探して、以前、光ファイルでメジャーだったT社からスピンアウトした人たちが作った会社のファイリングを見付けました。CDチェンジャーに対応しているファイリングシステムは、もうこれくらいしかみつからなかったんです。これだったら予算的にもOKで、社内でほぼ決定して、発注直前だったんです。で、そのときちょうど開催されていたデータベース東京という展示会に行ったんです。この展示会で、これは!というものが見あたらなかったらこれで決めようと。ところが、そこで「超」ファイリングシステムを見付けてしまったんです。

−−−とすると、また資生堂さんのように。。。。

横山様)資生堂さんもそうなんですね。いや、ホントにすばらしく見えたんですよ。また、大量のデータを登録してあるデモをここでしてくれて、あとは、CDチェンジャーに対応して、予算さえ合えばOKところまでいきました。展示会では展示してなかったんですが、CDチェンジャー対応版もちゃんとあったんです。しかも、CDチェンジャーを単なるデータバックアップ的な使いかたをするのではなく、階層化した本格的なものだったんです「やった〜」という感じでしたね。最後のだめ押しに、既にCDチェンジャーをつかって大規模に運用している日本無線さんの見学を無理いってお願いして、本決まりでした。あとは、一度社内稟議で決定した予算におさめるべくシステム構成を練ってもらったわけです。

「超」ファイリングシステム機器構成図


−−−ところで、御社は具体的にどんな業務にこの「超」ファイリングシステムとドキュメントサーバーをご利用になってられますか?

横山様)うちは、東京エレクトロンの本体ではなくて、東京エレクトロンEEといって、工場の装置の面倒をみるのが専門の会社です。

−−−半導体工場専門のファシリティ・マネジメント会社!

横山様)あ、なるほど、でも、ちょっとちがうかなぁ。確かに、経営者の構想では、そのファシリティマネジメントとか色々あるようですが、今のところ、東京エレクトロンEEのその名のとおりイクイップメント・エンジニアリングで、東京エレクトロン東北が出荷納品した装置の改造が主な仕事です。変更と言ってもプロセスラインの変更だけではないんです。シリコンウェハの自動搬送装置の改造も沢山行っています。

−−−つまり、一品料理。

横山様)そう、一品料理。そんなわけで、それだけでも、仕様書、マシンカルテ、技術変更連絡書などの書類の管理が大変なんですが、その上、うちの装置は、なかなか捨ててもらえないんです。

−−−うれしいような、悲しいような。

横山様)そう、つまり、20年前に納品した装置を、「別ラインで使用するから改造して欲しい」なんていう依頼が平気で来るんです。そんな技術資料を探し出すっていうのは、とっても大変だったのです。うちは、そういう工事の書類を延々管理し続けなければならないんです。しかも、これは、日本に限らず世界中の半導体工場が相手なんです。

−−−それで、世界中からアクセスできるようにしようと。

横山様)はい、そうなんです。でもその前に、CD−ROMにドキュメントを焼き付けるシステムの導入をしました。

−−−「超」ファイル・パブリッシャーという商品ですね。と、いうことは、ドキュメントをCD−ROMにいれて、物理的な運送をするということですか? 

横山様)いや、それなりの事情があるんです。半導体工場の内部は、埃を嫌うものですから、紙の書類が持ち込めないんです。そこで、ノートブックパソコンに、CD−ROMをいれて持ち込もうと考えているわけです。

−−−なるほど、ノートブックパソコンなら、持ち込めるんですね。

横山様)ええ、でも、最近はそれもだめになってきて、工場に備えつけのノートブックパソコンしかつかえなくなってきました。そこでサピエンスさんに相談したんです。全体のデータから、その工場に関する書類だけ分離して、複数のCD−ROMに書き込むシステムがないかって。そしたら、新聞の縮刷版向けに、「超」ファイリングシステム・パブリッシャーという商品があるというので、早速それを使わせて貰いました。この"「超」ファイリングシステム・パブリッシャー"で作成したCDはビューアのライセンスがいらないんですよ。「超」ファイリングシステムと同等の検索機能付きの一丁前のビューアなんですけど。。。 それがCD-ROMで検索と表示まで出来るようになったので、思いのほか評判で、すごく喜ばれています。

−−−(サピエンスの)蓮池社長は、今度、時刻認証をつけて、IBMのAS400とくみあわせて、帳簿の電子保存用のバージョンを作るなんていっていました。 ところで、トラブルは無かったのですか?

横山様)パブリッシャーはありませんが、「超」ファイリングシステムとドキュメントサーバのトラブルなら、大きいのが3回ありました。

−−−3回もですか!

横山様)ひとつは、ディスクフルを起こしてして、データがクチャクチャにこわれてしまいました。

−−−うわ〜、それはえらいことです。

横山様)ディスクフルで、データベースのインデックス情報の更新に失敗してしまったものですがら、大変でした。最終的には、サピエンスさんが、大容量のハードディスクのついたサーバーを用意してくれて、その上で修復作業をしてもらいました。その後、ハードディスクの容量チェックの機能をつけたバージョンを用意して貰いました。いまは、問題なく動作しています。

−−−それを聞いて安心しました。もう一つは?

横山様)もう一つは、社内でバリバリに使用しているドキュメントサーバが、ある時から、やたら遅くなってしまったことがあったんです。結局、サーバのメモリが少なくて、仮想記憶に入ってしまうのが、直接の原因なんですが、どうやら、プログラムのなかの文字列処理というのを一回でも行うと、ドンとメモリを消費してしまうことが分かったんです。これは、元々のライブラリっていうのがそういう挙動をするらしいのですが、それを、全てサピエンスさん自前のプログラムに直して、対処して貰いました。いまは、すいすい動作しています。

−−−で、最後のひとつは?

横山様)CDチェンジャのSCSIに光磁気ディスクをつなげて使用したら、どういうわけか、イメージデータの読み出しに失敗して、表示画像に傷がでてしまったのですね。光磁気ディスクの接続が原因だと分かるまで、1ヶ月以上を要したのですが、その間、サピエンスさんに画像の傷を自動的に探し出すソフトまでつくってもらって、結局SCSIの問題だったんです。その間の1ヶ月間も、サピエンスさんは、ほんとに良くサポートしてくれました。この時は、大変恐縮してしまいました。

−−−最後に何かサピエンスさんにいっておきたいことは?

横山様)とにかく、「超」ファイリングシステムを沢山売って、サピエンスさんが発展して欲しいということですね。それで、どんどんユーザ紹介・利用方法、将来的にはユーザ発表会、交流会・・・何かを行ってもらい、お互いに発展をしていきたいと思っています。上司を説得して、このインタビューの要請に応えたいと思ったのは、まさにこれが理由です。なんと言っても、うちと、サピエンスさんはもう一蓮托生状態ですからね。ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、サピエンスさんにもしもの事が有ったらうちの会社も・・・・ねぇ、困っちゃいますから。

−−−そうですね。「超」ファイリングシステムが役にたっていないのなら、別にどおってことないと思いますが、もう、無くてはならない状態になっていると思いますので、まさに仰るとおりだと思います。本日は、長い時間、大変難うございました。また、遅刻してしまいまして、まことに申しわけありませんでした。




 最初の日本無線は担当ではなかったので、サピエンスに於ける私のインタビューはこれで3社目になった。そのなかで、担当者からうける共通の雰囲気を何となく感じている。それは、「サピエンスさんにはのびてもらいたい。」という雰囲気である。とてもありがたいことである。サピエンスは、この期待に応えるためにたゆまぬ努力をしなければならないと強く感じた。それも、単に利益をあげればいいというのでは無くて、若い人材を育てるなど長期的な視野にたった経営努力である。それと、お客さまは、私が想像する以上に真剣に選択しているということである。私も、その真剣さに応えるために、インタビューアとして、他社の製品などの勉強などもしておかねばならないと感じた次第である。

【ユーザー様 情報】
東京エレクトロンEE 株式会社
第一技術部 技術管理課
神奈川県津久井郡城山町町屋
ホームページ: http://www.tel.co.jp/teee/


| 製品情報サイトマップ見積・注文サポート納入実績 |


Copyright (C) 2001 Sapience Corporation. All Rights Reserved.