ちょっと変わった趣向ですが、「超」ファイリングシステム9000の連載Web上デモを試みたいと思います。
イベント会場で、「超」ファイリングシステムのデモをするとき、まっさきにお客さまに見せるのが、「超」ファイリングシステムのネットワーク環境下での応答の速度と表示の速さ、そして、その画質です。同時に画像データの圧縮率の説明もします。本来、「超」ファイリングシステムの「超」たる所以、つまり「ドキュメントを分類しない。だから、難しいことを考えずに、買ったその日から使える。」とか、「よく見る順にドキュメントが並んでいるので、ずぼらな検索でも目的のドキュメントに速くたどり着ける。」ということを説明すべきなのですが、どうもここから説明すると、お客さまが集まりません。この「超」たる所以のところは、言葉では説明できてもビジュアルに訴えないからでしょうね。
秋葉原によく行くあなたも、秋葉原デパートの前で、見たことあると思いますが、ベテランの川口さん(という実演販売の道での有名人)が包丁の実演販売をするときは、先ず、包丁の切れ味の説明をするのではなくて、まな板に包丁を押し付けて、包丁を思いっきり曲げてみるんですね。今にも折れそうなくらい曲げてしまうんです。すると、通りすがりのお客さまは、「なぬ!」とか「危ない!」と思って、うっかり立ち止まってしまうわけです。言うまでもなくこの後は、川口さんのペースです。 さて話を元に戻します。私たちが、先ずお客さまに見せるのは、ページ捲りです。
「いいですか、いま1ページ目が表示されてます。」
と、お客さま全員を一度見渡して(この時は自分は、もうマジシャンになったつもりです。一瞬の静寂の快感!)、ページ捲りボタンを、1秒間に3回くらいの速度で、
「2、3、4、5、6、7」
と声をあげながら、クリックします。「ナナ」と声をあげた後には、もう7ページの表示が始まっているわけです。
「もう、7ページ目が表示されているでしょ。でね、もし、クリックの応答が遅いと、クリックが無視されたと思ってついついクリックし過ぎちゃんですよね。『おっとっとっと、ファイリングシステムって、ど、ど、どーしてこうも行き過ぎちゃんだろね?』と言うことになってしまうわけです。」
もしこの時点で、あなたが感心してしまって迂闊にも首を縦にゆっくり振って、私と目が合ってしまったら、あなたは、単なるオーディエンスではなく、もはやサピエンスのサクラになってしまったと覚悟しなければいけません(これからが「超」ファイリングシステムの見せ所なのに、こんなところで感心してしまうこの手のお客さまは、大抵、すでにファイリングシステムに一度は挑戦して挫折した方です。大抵、帰りがけにそのことを告白して帰られます)。(なお、告白したい方はこちらへmailto:webmaster@sp3.com) |