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「それいけ! 空援隊」2号
リコールのお知らせ

空援隊2号に、以下の様な不具合が発見されました、ここに深くお詫び申しあげます。なお、送料等は、当方の負担で交換処理をいたしますのでご安心ください。9月の中旬から一斉に配送申し上げますので、ユーザー登録はがきのご返送、よろしくお願いします。また、お手数をおかけしますが、送料受取人払いでご返送のほどよろしくお願い申しあげます。

症状は、データ放送受信中、1万パケットから10万パケットに1度、パケットに傷が入るというものです。したがって、大きなファイルを受信するさい、通常の受信時間より長く掛かることがあるという不具合です。社内では、映像用ストリームを2チャンネル分(10Mbps相当)を受信することにより発見しました。

原因は、以下の通りです。空援隊2号は、アルテラというメーカーのIC部品を使用してますが、量産品を製造する際、新規に大量輸入しましたが、それらは、新プロセス(新しい半導体製造装置で製造したものという意味)のものに安易に切り替えてしまいました。新プロセスのICは、速度が速くなり、値段も多少下がるので、良い事尽くめなのですが、これがあだにになってしまいました。速度が速すぎて、リンギングを起こしてしまっていたのです(リンギングとは、オーバーシュートともいい、株価が上がったり、下がったりする時にも同様の表現を使います)。測定器(オシロスコープ)で見る範囲では、ほとんど正常なのですが、恐らくパソコンの内部のノイズとたまたま重なった時にパケットに傷が入ってしまっていたと考えられます。

対策は簡単で、ターミネーション抵抗(下の写真参照)を付けるだけです。ターミネーション抵抗とは、海の岸壁に置くテトラポットと同じ役目をするものです。つまりテトラポットが無いと、岸壁にあたった波が暴れてしまうのですが、テトラポットがあると、海水とテトラポットとの摩擦で、波のエネルギーが消費されるため波が暴れないのです。話をもどして、従って、対抗を一本付けるだけの対策ですが、お客様に抵抗1本送って、勝手にはんだ付けして下さいと頼むわけにも参りませんので、回収騒ぎという次第です。ごめんなさい。

事情は、以上の通りです。お手数をおかけしますが、よろしくお願い申しあげます。また、今後ともよろしくお願い申しあげます。
1998年9月2日
株式会社サピエンス 代表取締役 蓮池曜
Mvc-020f.jpg (91975 バイト)
中央の茶色い部品が今回追加したターミネーション抵抗です。