質問 |
ケーブルが長く延ばせるって? |
隊長の回答)おいら、最初、この意味が分からなかったっつーの。5メーターの標準ケーブルを引っ張ると、延びるのかと思ったぞ。15メートルまで。世の中、何があっても不思議じゃない時代だから、「ケーブルが15メーターまで延ばせます」っつーコピー聞いたときにゃ、うっかり、「長生きしてよかったな〜」なんて感動しちまった。おいら、これだけでも買おうと思っちゃったね。だけど、もとに戻す方法がわかんない。お湯でもかけるのかいな、なんてね。あれこれ考えているうちに分かったね。こりゃ延びるんじゃなくて、長いケーブルがつけられるってことだったんだ。おいらが、ここで、解説しなかったら、日本広告審査機構から、電話がかかってきたつーの。あれこれ考えているうちに、だんだん、頭にきたね。おいらが子どものころは、半径2.5メーター以内に家族全員寝起きしていたぞ。なんで、長いケーブルが必要なんだつーの。それに、ケーブル付け替えるんだったら、長くなってあたりめーじゃねーか、つーの。ところが、これが、偉いこっちゃなんだとさ。もともと、このケーブルは、長く延ばすと、信号の波形が汚くなって、受信できなくなるんだってさ。ところが、サピエンスは、その汚くなる波形の裏を読むような回路をつけたんだってさ。アダプティブ・ターミネート・システムつー名前だ。特許も申請中だとさ。この会社は変わった会社だね。とことんやるね。応援しようじゃないか。
これには後日譚があるんだってさ、東京に本社のある大手メーカーが、その技術のライセンスをしてくれって言ってサピエンスを呼び付けたんだってさ。そして、その対価が「ライセンスした名誉」だってさ。マクドナルドのスマイルみてーのこと言いやがたったとさ。なんてことはない、日本も先が見えたってことさ。これじゃ、ベンチャーが育つわけねぇーや。 |
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